11.ものもらい

作词:野田洋次郎
作曲:野田洋次郎

いつだってここにあるこの腕や耳や目を
仆は探したりなど したことはないけど

何かを探すのには いつも使うくせに
いつかなくなるなんて 考えもしないんだ

ある朝 目觉めれば 瞳がなくなってた
探すにも探せない 君がないと探せない

仕方なく手探りしようとするけども腕もない
音の赖りを听こうとするが澄ます耳もない

仆が仆であるかどうかさえももう知る术も
ないと知った仆は何者 もうないもの?

そんなこと起こるはずもないこと
でも起こったよ そんなもんじゃない その上いく出来事が

“いつも ここにいたよ”ってさ 笑う声が悲しくて
そばにいたいと愿えば愿うほど 视界からは外れてて

“いつも ここにいたよ”って そう それはまるで泣きぼくろ
だから きっとこれからは每朝 起きてさ 确かめるから

いつだってここにいた 君の姿かたち
どんなって言われても もう分からないほどに

何かを探すのにはいつも使うくせに
いつかなくなるなんて考えもしなかった

距离がものを言うなら 鼓动を仆とするなら
この腕よりも 耳よりも近くに君はいたから

だってさ わざわざ 广い世界の中から
仆の胸のここのところ 心の鼓动から

2センチかそこらのところを お气に入りの场所に
选んでくれたから だからこそ もはやそれは仆の一部と

思い迂む 脑に罪はないと思う
ほら また自分かばった 自分ばっかだ

いつだってここにある 弱音や、迷い、愚痴を
隐したってバレるならと 见せびらかすけど

いつからかこの仆を 覆い隐すほどに
本当の姿など 见る影もないほど

この眼で この腕で 君のこと见つけたんだよ
そして君で 君の手で ねぇそうだよ仆は仆の形が分かったよ
仆は仆と はじめて出会えたの

“いつもここにいたよ”ってさ 仆の中の远くから
耳を澄まして 出どころ探すけど 声の主は埋もれてて

“きっとこれからはね”ってさ 喉まできたその声を
どこに 向かって放てばいいかも 分からずただ呑みこむの

仆ら 二つが一つになれればと 近づきすぎたあの距离の意味を
なんで今顷になってさ この记忆は语るのか

そうだ 一つが二つになったんだ この世に落とされるその前に
一瞬前に だから 不时着后すぐ会えたの

二度目の离ればなれも きっとすぐまた出会えるよ